なつなつ雑記帳

It`s My Life.

【日常】放浪の話

故あって、しばらくあちらこちらを放浪している。

 

今にも弾け飛びかけていた頭は妙にスンとしてしまっていて、なのに未だ心の濁りは収まらない。

 

空っぽのひび割れた瓶にあらゆる劇物を注ぎ入れ、猛烈に振り回すと果たしてどうなるだろう。おおよそまともな末路を迎えないだろうとは思う。未知の化学反応で瓶ごと粉々に割れ散らかすか。それともひびの箇所からじわりじわり漏れ出てくるか。はたまた蓋を跳ね飛ばし高く高く暴発するか。あるいは……さらなる劇物となってじっと瓶の中に湛えているだけか。一寸先は闇だ。

 

地獄の切れ端を煮詰めて放り出したような街を歩いて、気を失ったか眠ったかすら不透明で、それで尚鬱陶しいほどの朝が来て、埒が明かない言葉と心をただただ吐き出して、燃え尽き損ねた花を眺めては畏怖して、目に映る青が碧なのかもよく分からないまま、唯々漂っている。

 

ここはどこだ。どこにいこうか。もうどこにもいけないか。米津玄師かよ。